ステンレスの溶解温度は1650°ほどで、溶けていたステンレスが固まる時の収縮率は97.5%になってしまうため、アルミや鋳鉄よりずっと難しいです。
その上、薄肉となれば尚更で、砂型鋳造の場合常温の砂に一気に溶けたステンレスを流し込むため、薄肉部は一瞬で固まってしまい、肉の多いところはいつまでも固まらず、収縮率の高い分「ひけ」や「巣穴」が発生します。
これも、2~300個は生産しましたが、左中間のタップに「巣穴」発生しており、毎回どこに「巣穴」できるかわからない状態のままロストワックスに移行いただきました。
しかしながら、試作程度の数量なら自信があります。
ロストワックスの試作や、そうとう複雑なステンレスはお任せください。
こういう失敗=母がたくさん見守ってくれております。